コロナ禍こそ訪問美容がおすすめ!利用時の新型コロナウイルス対策まとめ

新型コロナウイルスの影響が長引いており、ヘアサロンに足を運ぶのも不安という高齢者の方もいらっしゃるかと思います。髪が伸びてきたけど、ヘアサロンは人が多いからできるだけ行きたくない。でもそろそろカットしないとお手入れも大変。

そういうときにおすすめなのが訪問美容です。美容師が自宅を訪問しヘアカットしてくれるので、感染リスクを抑えられるので安心です。

ただし、誰でも利用できるわけではありませんので、コロナ禍に訪問美容を利用するにあたっての注意点などをまとめてご紹介していきます。

ヘアサロンよりも自宅のほうが感染リスクは低い

新型コロナウイルスの感染拡大後、人が集まる場所には近づかないようにした結果、定期的に通っていたヘアサロンにも足を運ばなくなった人もいますよね。デイサービスなどもやめて、安全な自宅での生活を続けている。そうなると伸びてきた髪の毛が気になります。

そろそろ何とかしたいと思いながらも、やはりヘアサロンは不安という人におすすめなのが訪問美容です。美容師が訪問してくれるので、ヘアサロンのような人が集まった場所で待機する必要もなく、移動もないので感染リスクは下がります。

もちろん美容師が触れることになるため、リスクがゼロというわけではありませんが、美容師もきちんと新型コロナウイルス対策しており、毎日検査を受けた上で訪問美容を行っているケースもあり、どんな人が集まっているかわからないヘアサロンよりは安全です。

ただし、ヘアカットなどの美容・理容行為は原則としてヘアサロンや床屋などで行う必要があり、自宅に訪問してもらうための条件があります。どのような条件の人が訪問美容でヘアカットできるのか、次章で詳しく解説します。

自宅での訪問美容は家から出るのが難しい人のみ利用できる

訪問美容を利用してヘアカットできる人の条件を挙げていきます。

条件

  • 要介護でヘアサロンなどに行けない
  • 要介護者を介護するため自宅から離れられない
  • 骨折などで医者から自宅療養を指示されている
  • 妊娠中もしくは子育て中でヘアサロンに行けない
  • 結婚式や成人式の式典に出る

「結婚式や成人式の式典に出る」という条件は別として、基本的な考え方としては、なんらかの理由があって自宅から出られない人が、訪問美容の対象となります。

たとえば基礎疾患があり、医者に人が集まるところに行かないように指示されていたり、要介護認定されていたりする場合はOK。妊娠中でヘアサロンに行くのは体に負担がかかりすぎる場合や、子どもが生まれたばかりで手が離せないという場合も訪問美容を使えます。

また、要介護者や自宅療養者をサポートするために、長時間自宅から離れるのが難しいという人も訪問美容でヘアカットしてもらえます。

これらに該当しない人が、ヘアサロンや床屋以外で髪を切ってもらうのは違法行為になります。新型コロナウイルスが不安だから、ヘアサロンに行きたくないというだけでは利用できませんのでご注意ください。

新型コロナウイルス対策している訪問美容を選ぼう

ヘアサロンよりも訪問美容のほうが、感染リスクが低いとお伝えしましたが、だからといってどの訪問美容師に依頼してもいいというわけではありません。訪問美容師の中にも感染対策を徹底している人もいれば、無頓着な人もおり、どこに依頼するかはとても重要です。

そこで、ここではどのような基準で安全な訪問美容を選べばいいのかについて、解説していきます。

新型コロナウイルス対策しているか確認する

コロナ禍における訪問美容の選び方として、必須条件なのが新型コロナウイルス対策しているということです。いくら料金が安くても、Webサイトなどに対策を明記していない場合には、他の訪問美容師に依頼してください。

コロナ対策

  • マスクの着用
  • 毎日の体温測定と体調確認
  • 手洗い、うがい、消毒、手袋着用の徹底
  • 美容アイテムの消毒

少なくともこれらを掲げている訪問美容サービスであれば、感染リスクを下げられます。それでも不安だという場合には、PCR検査や抗原検査を定期的に行っていたり、新型コロナワクチンを接種していたりする訪問美容師の中から選びましょう。

できるだけ個人経営の訪問美容師は避ける

美容師の資格があれば、誰でも訪問美容師の仕事ができるため、個人経営の訪問美容師もいます。料金も安くて、ヘアサロンでの実績がある人ですとスキルも高いため、予算が限られているなら、そのような個人をおすすめしますが、コロナ禍となると話が変わります。

いくら新型コロナウイルス対策を掲げていても、個人だとその判断が甘くなります。組織として運営されている場合には、チェック体制が整っているので、体温が基準以上あると休みにさせますが、個人だと「これくらい大丈夫」という判断してしまいがち。

どれだけ厳格なルールがあっても、それが守られなくては意味がありません。個人経営の訪問美容師に依頼するのがどうしてもNGというわけではありませんが、これまでにカットしてもらったこともあり、信頼できる人でないなら避けておくほうが賢明です。

自治体と提携している事業者を選ぶ

信頼できる事業者を自分で見つけるのが難しそうなら、自治体と提携している事業者を利用しましょう。すべての自治体で提携先があるとは限りませんが、福祉サービスの一環として訪問美容を提供しているケースもあります。

提携事業者は自治体と提携できるくらいですから、新型コロナウイルス対策もしっかりとできているはずです。まずは市役所に提携事業者がいるか問い合わせしてみましょう。

ケアマネジャーに相談してみる

もし要介護者となっているのであれば、ケアマネジャーに相談するのもおすすめです。ケアマネジャーのところには、介護関係の情報が自然に集まり、新型コロナウイルス対策が万全で、なおかつ評判のいい訪問美容師や事業者についても把握しています。

ケアマネジャーが担当する他の人が利用したときの評価なども知っており、どこに依頼すれば間違いないのかを教えてもらえます。知識や情報がないのに、自分で探すのはとても大変。専門知識を持ったケアマネジャーの力を借りましょう。

コロナ禍に訪問美容を依頼するときの注意点

コロナ禍に訪問美容してもらうためには、下記3つの点に注意してください。

注意点

  • 訪問美容師に条件をつけすぎない
  • 自分自身が感染源になる可能性も頭に入れておく
  • 対応してもらえるうちにカットしてもらう

それぞれのポイントについてどのような点に注意すればいいのか、詳しく見ていきましょう。

訪問美容師に条件をつけすぎない

新型コロナウイルスが不安で、訪問美容師にさまざまな条件をつける人もいるようですが、これは自分の選択肢を狭めてしまいます。たとえば「新型コロナワクチン接種は必須」という条件をつけると、ワクチンを接種していない人が選択肢から外れます。

さらに「毎日抗原検査をする」となると、さらに対応できる訪問美容師が減ります。それだけでなく、抗原検査の費用が訪問美容の料金にプラスされることになるので、料金が割高になることもあります。

条件が多くなると「面倒な人」という印象を与えてしまうといったデメリットもあります。健康に不安がある人は、条件をいろいろと付けたくなりますが、結果的に対応してくれる訪問美容師が見つからないことも考えられます。そうならないために、条件はほどほどにしておきましょう。

自分自身が感染源になる可能性も頭に入れておく

訪問美容師が感染源になることもありますが、反対に自分自身が感染源になることもあります。自分が家から出ないようにしていても、家族が外出して感染し、自宅に持ち帰るということもありますので、施術を受けるときには細心の注意をはらいましょう。

必要以上に会話しない。訪問美容師に触れる可能性がある場所は除菌しておく。そのような対策を徹底しておきましょう。もちろん、自分自身や家族に体調不良の人がいる場合には、訪問日を変更してもらいましょう。

対応してもらえるうちにヘアカットする

緊急事態宣言が出てしまうと、訪問美容を休業する事業者が増えます。このため、そろそろ切ろうかなと思っていたタイミングで緊急事態宣言が出されると、宣言が明けるまでヘアカットできなくなる可能性があります。

緊急事態宣言下でも営業している訪問美容師に依頼すればいいと思うかもしれませんが、そのような状況で活動している人が少ないので、予約を取れない可能性があります。そして何よりも、新型コロナウイルスに感染する確率が上がります。

感染者数が増加傾向にあり、緊急事態宣言などが出されそうだと感じたら、できるだけ早めに訪問美容師にカットしてもらいましょう。

コロナ禍だからこそ新しいヘアスタイルに挑戦

せっかく訪問美容をしてもらうのですから、思い切ってこれまでとは違うヘアスタイルに挑戦するのがおすすめです。人に会わないからこれまで通りでいいという人もいるかと思いますが、新しいヘアスタイルにすることで気持ちが変わります。

もし自分に似合っていなくても、コロナ禍は人に会う機会が少ないので恥ずかしい思いをすることもありません。思い切ってパーマをあててみたり、ショートヘアにしてみたりと、新しい自分を見つけるチャンスです。

実際にコロナ禍になって新しいヘアスタイルに挑戦したという人が18.5%、新しいヘアカラーに挑戦したという人が14.0%もいるという調査結果があります。

家から出られない日が続くと、気分が暗くなりがち。そんなコロナ禍だからこそ、これまでと違うことに挑戦してみましょう。

まとめ

コロナ禍になってヘアサロンに行くのは不安という人もいて、訪問美容がこれまで以上に注目されています。訪問美容は自宅でヘアカットできるので、ヘアサロンに行くよりも新型コロナウイルスの感染リスクが低いため、実際に在宅での利用者が増えています。

ただし、訪問美容を利用できるのは自宅から出られない人に限られており、不安だという理由だけでは利用できないのでご注意ください。また、信頼できる事業者を選ぶことも大切です。新型コロナウイルス対策をしっかりと掲げている事業者の中から選んでください。

また、自分自身も感染源になる可能性もありますので、訪問美容の施術中はできるだけ会話を控えてください。とはいえ過敏になりすぎる必要はありません。程よい距離感を意識して、気持ちよくヘアカットしてもらいましょう。