訪問美容で新しいヘアカラーに挑戦!料金相場とセルフカラーとの比較

要介護や妊娠中などで家から出ることが少なくなったけど、変化のない毎日は退屈。そんなときには訪問美容を使って、新しいヘアカラーに挑戦してみてはいかがでしょう。訪問美容はヘアカットしかできないと思っている人もいるようですが、実はヘアカラーもパーマもOK。

料金もヘアサロンとそれほど変わりません。ただし、訪問美容ならではの注意点もありますので、ここでは訪問美容でヘアカラーするときの料金相場と注意点、そしてセルフカラーとの比較について詳しく解説していきます。

訪問美容で新しいヘアカラーに挑戦する人が増えています

法改正により訪問美容を利用できる人の範囲が増え、高齢者だけでなく妊娠中の方なども訪問美容を利用しはじめたことで、訪問美容市場がこの数年で大きく広がっています。出張サービスをスタートさせたヘアサロンや、独立して訪問美容師になった人も増えてきました。

さらに訪問美容ではヘアカットだけでなく、ヘアカラーやパーマまで自宅で対応してもらえます。実際に訪問美容利用者の14%が「新しいヘアカラーに挑戦した」と回答した調査結果もあり 、すでに訪問美容でのヘアカラーが定着しつつあることがわかります。

ヘアカラーは気分転換になりますし、白髪染めをすることで気持ちが若返るという人もいますよね。自宅で過ごす時間が長くても、来訪者にまだまだ元気な姿を見てもらいたい。そんなときにヘアカラーはとてもありがたいサービスです。

ただし、すべての訪問美容事業者がヘアカラーに対応できるわけではありません。どのような事業者が訪問美容でヘアカラーをしてくれるのか、詳しく見ていきましょう。

個人の訪問美容師だとヘアカラーできないことも

訪問美容事業者の多くが、ヘアサロンと同等のサービスを提供できるように設備を用意しています。ところが、個人で独立したばかりの訪問美容師やカット専門の訪問美容師は、移動式シャンプー台を所有していないケースもあり、その場合はヘアカラーができません。

また施術する場所のスペースがない場合には、移動式シャンプー台を設置できず、メニューにヘアカラーがあっても、施術できないとして断られることもあります。

訪問美容でのヘアカラー料金相場

ヘアカラーは1〜2ヶ月で色落ちしますので、定期的に訪問美容で施術してもらう必要があります。そうなると1回の料金がいくらなのかが、とても重要になります。ヘアサロンよりも高額だと、染めないでそのままでもいいかなと思ってしまいますよね。

でも安心してください。訪問美容でのヘアカラー料金相場は、それほど高くありません。ヘアサロンで施術してもらうのと、ほぼ同じ金額で対応してもらえます。

料金相場:3,000〜9,000円(ヘアカラーのみ)

料金相場はかなり幅がありますが、ほとんどの訪問美容で5,000円前後の料金設定になっています。高いと感じる人もいるかもしれませんが、ヘアカラーの作業は待ち時間が長く、ヘアカットまで含めると2時間作業。それでこの値段なら決して割高ではありません。

また、ヘアカラーはどれだけ染めた状態を維持できるのかが重要です。3,000円で1ヶ月しか色が続かないのと、5,000円で2ヶ月続くなら後者の方がいいですよね。料金が安い事業者に依頼して、色がすぐに落ちた場合には、別の事業者に切り替えるのがおすすめです。

ヘアカラーは訪問美容とセルフカラーどちらがいい?

ヘアカラーや白髪染めなら訪問美容に依頼せず、セルフカラーにするという方法もあります。自分もしくは家族に染めてもらうことになりますので、出費はヘアカラー剤の費用だけで済み、しかも自分のタイミングで染められます。

そこでここでは、訪問美容とセルフカラーそれぞれのメリットをご紹介し、どちらを選べばいいのかについて解説していきます。

訪問美容のメリット

メリット

  • 思い通りの色になる
  • 美しい状態が長続きする
  • 髪や皮膚へのダメージを最小限に抑えられる

これが訪問美容でヘアカラーをする場合のメリットです。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

思い通りの色になる

訪問美容のヘアカラーは専門知識を持った美容師が、個々の髪質を考慮した上で、薬剤を配合するため理想通りの色に仕上がります。色むらもほとんどなく、自然な色になるというのも訪問美容の大きなメリットのひとつです。

美しい状態が長続きする

訪問美容のヘアカラーで使われる薬剤には、美容師免許取得者のみ使える成分が配合されており、髪のキューティクルが開きにくく、染めた状態が長く続きます。個人差はありますが、そのような特別な薬剤を使うことで2〜3ヶ月は色合いをキープできるといったメリットがあります。

髪や皮膚へのダメージを最小限に抑えられる

ヘアカラーは多少なりとも髪の毛にダメージを与えてしまいます。それでも美容師が施術する場合には、薬剤の量や染めるのにかかる時間などを髪質ごとに判断してくれるので、必要以上にダメージを負うことがありません。

セルフカラーのメリット

メリット

  • 低コストで染められる
  • 自分の好きなタイミングでできる

セルフカラーで髪を染める場合のメリットはこの2点です。こちらについても、詳しく見ていきましょう。

低コストで染められる

訪問美容と比べるとセルフカラーのコストは半分程度で、とにかく安く髪を染められるのが最大のメリット。白髪染めなら、ドラッグストアで1,000円程度。その他の道具を揃えても2,000円もかかりません。

しかも最近のヘアカラー剤は仕上がりが美しいものも増えており、細部を気にしなければ、満足できる仕上がりを期待できます。

自分の好きなタイミングでできる

訪問美容を利用する人は日によって体調が変わりやすく、予約したのに当日になって調子を崩してキャンセルすることも考えられます。ところが、セルフカラーなら好きなタイミングで施術できるので、朝起きて調子がいいと感じた日に染めることも可能です。

安全性を考えて訪問美容に依頼しよう

訪問美容とセルフカラーはそれぞれ一長一短ありますが、薬剤を取り扱うわけですから、安全面を考慮して訪問美容に依頼するのがおすすめ。そもそも外出するのが困難なのに、セルフカラーで肌荒れして、皮膚科に通院することになったのでは意味がありません。

ちなみにヘアカラーをする場合、美容師を頻繁に変更するのはNG。美容師は髪の主治医のようなもので、何度も施術することで1人ずつの髪質を把握でき、そのときの状態に最適な方法で施術してくれます。ところが美容師を変更すると、それらがすべてリセットされてしまいます。

もちろん信頼できる人が見つかるまでは、いろいろな訪問美容事業者を試すのは構いません。この人なら任せられるという人が見つかったら、安全性や髪の質を維持するために、できるだけ同じ美容師に施術してもらいましょう。

訪問美容でヘアカラーをするときの注意点

気分転換にもなるので、訪問美容を利用する人にこそ挑戦してもらいたいヘアカラーですが、安全に施術してもらうために注意しなくてはいけないポイントがあります。どのような点に気をつければいいのか解説していきますので、しっかりと頭に入れておいてください。

自分に適した信頼できる事業者を選ぶ

ヘアカラーをするときには、美容師が主治医になるとお伝えしましたが、それくらい誰に施術してもらうかがとても重要になります。

3つのタイプ

  • 介護専門の訪問美容事業者
  • ヘアサロンの訪問美容
  • 個人の訪問美容師

訪問美容に対応している事業者は大きくわけて、この3タイプに分類できますが、ヘアカラーでおすすめなのはヘアサロンの訪問美容です。介護専門の訪問美容事業者でもヘアカラーは可能ですが、派遣される美容師を指名できないことも多く、きめ細かな対応が期待できません。

ただし要介護4〜5の寝たきり状態というような場合には、反対にヘアサロンの訪問美容では、介護のノウハウが足りず、任せるのは不安です。その場合には介護専門の訪問美容事業者に依頼してください。

髪へのダメージを重視する:ヘアサロンの訪問美容
体への負担を重視する:介護専門の訪問美容

このように使い分けてください。また、信頼できる人からの紹介であれば、個人の訪問美容師に依頼するのもOKです。

肌が弱い場合はヘアマニキュアを使う

ヘアカラーはどうしても肌にダメージを与えてしまいますので、皮膚が弱い人は肌荒れする可能性があります。ヘアカラーにそこまでこだわりがないなら、肌にダメージを与えないヘアマニキュアで染めてくれる事業者も選択肢に入れてください。

もしくは1度ヘアカットだけお願いし、そのときに頭皮の状態を確認してもらうという方法もあります。頭皮の状態をチェックして、最適な方法を提案してもらうことで、ヘアカラーによる肌トラブルを回避しましょう。

90分以上時間がかかることを想定しておく

ヘアカラーの施術時間は短くても90分。カットを入れると2時間近くかかります。注意しなくてはいけないのは、それだけの時間ずっと椅子に座り続けなくてはいけないことです。同じ姿勢で動けないというのは、思った以上に体への負担が大きくなります。

もし、少しでも不安があるなら、予約する前に事業者に相談してみましょう。美容師によってはベッドで寝たままでもヘアカラーしてくれる人もいますので、そのような人に依頼するというのもおすすめです。

換気しやすい場所で施術してもらう

セルフカラーをしたことがある人ならわかるかもしれませんが、ヘアカラーを自宅でする場合に重要なのが部屋の換気です。ヘアサロンなら十分に換気されているので問題ありませんが、換気が十分でない自宅での施術は、揮発した薬剤を吸い込んで気持ちが悪くなることも考えられます。

ヘアカラーはできるだけ空気ができるだけこもらない場所で行い、作業が終わったらすみやかに換気して空気をきれいな状態に戻しましょう。施術中は換気扇を回したり、空気清浄機を作動させたりするなどの対策しておくと安心です。

まとめ

ヘアカラーにより若々しさを取り戻せますし、気分が明るくなりストレスを和らげてくれる効果も期待できます。そういう意味では訪問美容を利用している人にこそ、積極的に利用してもらいたいサービスですが、料金相場は3,000〜9,000円で決して安くはありません。

それでもセルフカラーよりも安全ですし、美しい仕上がりが長く続きます。髪へのダメージも少ないので、髪を染めるときには訪問美容での施術がおすすめです。このとき、事業者を頻繁に変更せずに、できるだけ同じ人に施術してもらうのが理想です。

また、ヘアカラーをするときには、とにかく安全で髪や体へのダメージを最小限に抑えることを意識した事業者選びが重要になります。料金だけで選ぶのではなく、まずは信頼できるかどうかを重視して、理想のヘアカラーに仕上げてくれる事業者を見つけましょう。