忙しいママの味方!子供の訪問美容を利用して親子ですっきりヘアカット

妊娠中や子育て中に髪が伸びて、ヘアサロンに行きたいけどいろいろとハードルが高くて断念している人いませんか?そういうときには訪問美容を利用するのがおすすめです。美容師が自宅まで来てくれて、自分だけでなく子供も一緒にヘアカットしてもらえます。

ただし訪問美容は法律上、例外的に許されているため、誰でも利用できるわけではありません。利用するうえでヘアサロンとは違った注意点などもあります。そこで、ここでは子供がいる世帯の訪問美容についての基礎知識や注意点などをまとめてご紹介していきます。

子供と一緒に訪問美容できる条件

日本の法律では、保健所に届け出を提出した場所以外でのヘアカットが禁止されています。感染症などを予防するためにそのようなルールが定められており、たとえば美容師の友人にお願いして、自宅でヘアカットしてもらうというのは認められません。

ただし、すべての人がヘアサロンや床屋に行けるわけではないため、例外としてヘアサロンなどに足を運ぶのが難しいケースに限り、訪問美容が認められています。

一般的には要介護者向けのサービスとなっていますが、他にも下記の条件を満たす場合にも、訪問美容を利用できます。

利用条件

  • 妊娠中
  • 乳幼児を育児中でヘアサロンに行けない
  • 医者に自宅療養を指示されている
  • 障がいのある子供がいる

いずれの条件でも、お母さんだけでなく子供も一緒、もしくは子供だけのヘアカットが可能です。それぞれの条件について詳しく見ていきましょう。

妊娠中

妊娠後期などに外出するのが難しいけど、伸びてきた髪をなんとかしたい。そういうときに訪問美容を利用できます。小さな子供がいる場合には、あわせて子供のヘアカットもお願いできます。もちろん子どものヘアカットだけでもOKです。

乳幼児を育児中でヘアサロンに行けない

出産後も妊娠中と同じように訪問美容の対象となります。出産直後だけでなく、子供がある程度大きくなっても、シングルマザーで子供の面倒を任せられる人がいないというケースでも、訪問美容でヘアカットできます。

医者に自宅療養を指示されている

ケガや病気などで医者から自宅療養を指示され、家から出られないときにも訪問美容を利用できます。親が自宅療養するケースだけでなく、子供が自宅療養するというケースでもOK。一時的に車椅子生活になって、ヘアサロンに行けないという場合も訪問美容が認められます。

障がいのある子供がいる

子供に障がいがあり、ヘアサロンに行くことが難しい場合にも自宅でヘアカットしてもらえます。子供のヘアカットはもちろんのこと、親のヘアカットも依頼できます。障がいではありませんが、親の介護などで家を出られないときも同じく訪問美容を使えます。

訪問美容の可否は事業者が判断する

訪問美容でヘアカットを依頼するときには、上記条件のいずれかに該当する必要があるとお伝えしましたが、気になるのは誰が可否判断をするかということですよね。

髪を切るだけなのに役所に届け出を出して、数ヶ月の判断待ちというのでは困ります。医者から診断書を出してもらうというのも面倒です。でも安心してください。妊娠中や子育て中などの訪問美容を依頼するのに、特別な手続きは必要ありません。

訪問美容を受け付けている事業者が、依頼者の状況を客観的に判断して、訪問美容を行うかどうかを決定します。それだと美容師によって判断基準が変わるのでは?と思うかもしれませんが、美容師は国家資格であり、法律に従って正しく判断してくれます。

ただし、「育児中の利用は子供が◯才まで」「妊婦の理容は妊娠◯ヶ月以降」という明確な決まりがあるわけではないため、事業者ごとに判断がわかれることもあります。1つの事業者に断られても、すぐに諦めずに複数の事業者に相談してみましょう。

ヘアサロンまたは個人経営の訪問美容サービスがおすすめ

訪問美容の業界は大きく分けて3つの事業者に分類できます。

3つの事業

  • 介護専門の訪問美容
  • ヘアサロンが提供する訪問美容
  • 個人が提供する訪問美容

妊娠中や子育て中は、ヘアサロンもしくは個人が提供する訪問美容を利用しましょう。介護専門の訪問美容は、原則として要介護者がいる場合にのみ対応してくれるので、妊娠中で外出が難しいというようなケースでは断られる可能性があります。

ヘアサロンの訪問美容か、個人の訪問美容のいずれかを選ぶことになりますが、どちらがいいのかは人によって違います。そこで、ここではどちらに依頼すればいいのか自分で判断できるように、それぞれの特徴をご紹介していきます。

ヘアサロンの訪問美容

ヘアサロンの訪問美容には下記のような特徴があります。

ヘアサロン

  • 高いクオリティのヘアカットを期待できる
  • 子どもの面倒を見てくれる
  • 料金はヘアサロンよりも高め

店舗を構えているヘアサロンのスタッフが対応してくれますので、ヘアサロンと同等のカットが期待できます。これまで使っていたヘアサロンが訪問美容に対応していれば、いつもの人にカットしてもらえる安心感もあります。

また子供がいる人を対象にしたサービスを展開しているヘアサロンの場合、ヘアカットをするスタッフだけでなく、子供の面倒を見てくれるスタッフも同行します。このため、安心して施術を受けられるといったメリットがあります。

ただし通常のサロン料金に出張料金がプラスされるため、料金はやや高め。施術を受ける人数が多いと料金は割安になるため、家族まとめてカットしてもらうのがおすすめです。

個人の訪問美容

店舗を持たない、個人の訪問美容の特徴も見ていきましょう。

個人訪問美容

  • リーズナブルな料金で対応
  • カットのみの依頼など柔軟に対応してもらえる
  • 訪問美容師ごとにスキルにばらつきがある

個人の訪問美容は、店舗を構えていないため家賃や光熱費などの経費が発生しないため、ヘアサロンの訪問美容よりも料金が安く設定されています。さらにメニューにないことも依頼できるなど、柔軟に対応してもらえるのもおすすめポイントです。

ただし訪問美容師の中には美容学校を卒業したばかりという人もいれば、人気サロンでスタイリストをしていた人もいます。個々のスキルに大きなばらつきがあり、訪問美容師によっては子どもとのコミュニケーションが不得意な人もいます。

このように個人経営の訪問美容に依頼するときには、誰に依頼するかがとても重要になります。どのように選べばいいのかについては、後ほど詳しく解説します。

訪問美容で子供と一緒にヘアカットをするときのポイント

ここまでの説明で、訪問美容を利用するためのイメージができたかと思います。訪問美容を利用することで、子供がいてもヘアカットでき、子供も一緒に髪を切れるので、子育てをしている人にとってはとても助かる存在です。

ただし、訪問美容を利用するうえで気をつけてもらいたいポイントがいくつかありますので、予約をする前にしっかりと頭に入れておいてください。

個人の訪問美容は信頼で選ぶ

個人の訪問美容に依頼する場合には、誰に依頼するかが重要だとお伝えしましたが、その点についてもう少し詳しく説明しておきます。

すでにお伝えしましたように、個人の訪問美容はスキルや接客応対にばらつきがあり、誰に依頼するかによって満足度が大きく変わってきます。高いスキルがあり、子供とのコミュニケーションをとれる人を希望するなら、下記の2点を意識して依頼先を選びましょう。

2点注意

  • 子供がいる家への訪問美容実績
  • 口コミの評価が高い

個人の訪問美容は介護系の訪問美容を中心に請けている人が多く、子供がいる家庭の訪問美容は経験がないという人もいます。そのように介護に特化した人は避けて、すでに子供がいる家庭でのヘアカット実績がある訪問美容師を選びましょう。

また、くらしのマーケットなどで訪問美容師を探す場合には、実際に利用した人の口コミもしっかりとチェックしてください。口コミや説明文を読んで「この人なら信頼できる」と判断した人を選んでください。少しでも違和感があるようなら別の人に依頼しましょう。

子供が退屈しないように準備しておく

実際に訪問美容を予約するときには、自分がヘアカットしてもらっている間に、子供が退屈せずにいられるように準備してください。おもちゃや子供向けの動画が見られるタブレットなどを用意するのもいいですし、お子さんがまだ小さいなら、友人に子守をお願いするのでも構いません。

子供の面倒をみるために、オプションで追加のスタッフを派遣してくれるヘアサロンの訪問美容もあります。どのような方法でもいいのでヘアカット中に、子供が邪魔しないで済むような環境を整えておきましょう。

また子供がヘアカットされるのに慣れていない場合にも、お菓子やおもちゃを用意するなどして気をそらしてあげましょう。先にお母さんがヘアカットしている姿を見せてから、子供のカットをするのも有効です。不安なら事前に美容師と相談しておきましょう。

2畳分の施術スペースを確保しておく

小さな子供がいる家庭では、おもちゃや本が散乱して、足の踏み場もない状態になっている家庭もあるかもしれませんが、訪問美容をしてもらうには2畳分くらいのスペースが必要です。ドライヤーなども使いますので、コンセントが近くにある場所に2畳分のスペースを確保しましょう。

お母さんと離れると子供は不安になるので、できれば親子が同じ空間にいられるのがおすすめです。テレビや動画を見せるならリビング、おもちゃで遊ばせるなら子供部屋にヘアカットスペースを用意しましょう。

まとめ

子育てが忙しくて自分のヘアカットにまで手が回らない。子供の髪も伸びてきたけど自分ではできないし時間もない。そんなときには訪問美容を利用しましょう。訪問美容は要介護者向けのサービスと思われていますが、妊娠中や子育て中などで家から出るのが難しい人でも利用できます。

そのようなケースで訪問美容を利用する場合には、ヘアサロンの訪問美容や個人の訪問美容を利用してください。予算に余裕があり、高いクオリティと充実のサービスを期待するならヘアサロン。低予算で柔軟な対応を求めるなら個人の訪問美容師がおすすめです。

またヘアカット中に子供が退屈するようなことのないように、おもちゃやタブレット、テレビなどを用意して、子供が遊んでいる場所から親が見えるように、2畳程度のヘアカットスペースを確保しておいてください。